平成19年度工業教育協会事業計画



 

近年,技術革新,国際化,情報化,少子高齢化等により,社会環境が大きく変化しているにも拘わらず,資源の乏しい我が国が依然として世界有数の経済大国といわれているのは,ひとえに科学技術創造立国であるが故である。急速に技術革新を進める諸外国の激しい追い上げを振り切って,我が国が今後も科学技術創造立国であり続けるためには,国際社会をリードする付加価値の高い製品の創造と,それを使いこなす高度な利用技術が不可欠である。そのためには社会の変化に柔軟に対応でき,個性的で創造力の豊かな人材の育成が極めて重要であり,これからの教育への期待は極めて大である。

また,団塊の世代の大量退職により技能や技術の継承の必要性が高まる中,工業高校の果たすべき役割はさらに大きなものになっている。

このような背景から,従来にも増して特色ある教育課程の編成や学校の魅力づくりなど,我が国の将来を担う有為な人材を育成する学校教育のさらなる充実が求められている。

工業教育においては,新しい時代の教育を一層推進するため,第一に学習指導要領の主旨をふまえながら基礎的・基本的な内容を重視した学力の向上と,個性を生かす教育の充実を図る。さらには社会の変化に主体的に対応できる能力と自己教育力の育成に努めることが必要である。

第二に,人格形成期にある生徒に対し,特に基本的生活習慣の確立や公共心の育成等,将来の社会人としての基礎を十分身につけさせる生徒指導を推進する。さらに望ましい職業観・勤労観を持たせ,将来にわたり自己実現が図れるような進路指導を一層推進し,真に21世紀を担う調和のとれた健全な人格の形成に努める必要がある。

このため,本年度の事業を次のように計画し,推進する。

  

1 ものづくり力の育成

    @  「高校生ものづくりコンテスト県大会」を充実させ,各校のものづくり教育や資格取得を支援する。

     A  各種競技会及び「ジュニアマイスター制度」の成績上位者を顕彰し,資格取得等を奨励する。

    B 「全国高等学校ロボット競技大会」への参加を助成する。

    C 「2008高校生テクノフォーラム」を開催し,生徒の積極的な活動を支援する。

2 教員の指導力の向上

    @  実技講習会」等を開催し,「ものづくり力」育成のための指導力向上を支援する。

    A  研修会等への参加を助成し,資質向上を支援する。

    B  「一人一研究」のスローガンを継承し,研究を奨励する。

    C 機関誌「工業教育」第53号を発行する。

3 進路保障の充実                   

    @ 時代に即応した教育内容について具体的な研究をする。

    A キャリア教育など進路指導を充実するための具体的な研究をする。

    B 大学への推薦入試制度の拡充を関係機関に働きかけるとともに,進学希望者の学

力向上策について研究する。

    C  地域産業界との連携をより一層緊密にし,各校の進路指導を支援する。

    D  インターンシップや高大連携事業の取り組みを支援する。

4 広報活動の充実

    @ 会員校および工業教育協会の取り組みを関係各方面と連携を図りながら進める

とともに,その活動状況を各種の報道等を通じて広報するように努める。

A  中学生に対して,理解が容易な情報発信を行うとともに,オープンスクールデー

事業等の一層の充実を図り,中学校・高等学校間および高等学校・大学間の連携を

緊密にして工業教育への理解と認識を深める。

    B  各部会の学習成果発表会等で情報を積極的に発信するとともに,生徒のプレゼン

テーション能力の向上を図る。

C 工業教育基本問題研究委員会の研究成果を生かして,工業系高校の広報活動を研究・実践する。

5 工業教育の将来展望 

       工業教育基本問題研究委員会の研究活動などを中心に,中・長期的な視野に立った工業教育振興策について研究する。

 


岡山県高等学校工業教育協会

Okayama Technical High Schools Association